会津を初めて訪ねたのは、まだ20歳前の学生時代。

スキー客で満席の列車の中、観光目的の客はたぶん私と友人の2人だけだったでしょう。
「なにもそんな季節に行かなくても」
と今なら思いますが、あの時はたぶん 思い立ってしまったんでしょうね(笑)
この旅の三大目的は「鶴ヶ城」と「飯盛山」と「天寧寺」の訪問。
吹雪いていた雪は会津若松駅に近づくにつれて小降りになり、第一目的の
鶴ヶ城に着く頃には晴れ間も見え出したのです。雪の鶴ヶ城は凛とし、陽光に輝いてとても綺麗でした。これを見ただけでもこの季節に来てよかったというもの。
城内の展示室も人がいないのでゆっくり見学できました。
武家屋敷では建物の外からの見学が、雪の期間は室内見学になり、幕末当時の様子がよりリアルに感じられ、寒さもあいまって厳粛な気持ちになりました。一転して売店ではお茶のおもてなしと店員さんの会津の話とで暖かい雰囲気になり、時間のたつのも忘れしばらく和んでしまいました。
滝沢本陣は雪の為休館。敷地は白く覆われ全く入れずの状態でした。
第二目的の
飯盛山も同様ではと不安に思いつつも行ってみると、そこはさすがに観光のメイン。白虎隊の墓前には行けないものの資料館の周りは雪かきが施され、館内見学ができました。
そして有名な斉藤一さんの写真(肖像画?)と対面(笑)
訪問客は私達だけの貸切状態で 思う存分資料を見ることができたのです。
第三目的の
天寧寺はというと どこまでも続く白い雪ばかりの世界。本堂までも遠く感じました。すぐにあきらめればよかったのですが、近藤勇の墓石の場所を知らない私達は近くにあるだろうと、雪の中を前進することにしたのです。
階段を上り、墓石群を超えたまではよかったのですが、その後 坂道の下から見上げると道はまだまだ続いているだけで、それらしい墓石は見あたりません。しかも坂道の辺りから、かなりな積雪がありました。雪がブーツの中にまで入り、それが融け始め、寒さと疲労で気力が尽きてしまいました。2時間あまり(もっとかも)奮闘しましたが、残念ながらあきらめる事にしたのです。
2泊3日の旅の途中、空は何度か吹雪いて結構寒い思いをした私達ですが、その分、会津の人の暖かさが 身にしみました。
中でも思い出すのは、おみやげ屋のお母さん。
雪で半休業のお店でしたが私達を快く迎え入れ、冷え切った様子の二人を自宅のコタツにまで入れてくれたのです。甘酒をご馳走になり、体を暖めることができただけでも助かりましたが、お母さんが知り合いに話をしてくれて、途中まで車で送ってもらえたのも嬉しかった出来事でした。
季節はずれの史跡めぐりは、今にして思えば結構無謀な旅だったようにも感じます。
でも往復の列車も問題なく乗車でき(滞在中は不通だったらしい)、また大きな事故もなく過ごせたのは、近藤先生や土方さん、総司さんが無茶な2人をみかねて助けてくれたのかもしれません。
なんて今は思っています。
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